帯状疱疹と皮膚科

帯状疱疹について

帯状疱疹とは「たいじょうほうしん」と読みます。
アトピーやニキビといった症状に比べるとあまり知名度がありませんが、これを経験する可能性は多くの方にあります。
なぜなら帯状疱疹とは以前経験した水ぼうそうのウイルスが原因だからです。
水ぼうそうは小さいころに経験した方も多いでしょう。

そのウイルスは実は体内でずっと生き続けており、体の免疫力が弱ったときに増殖して帯状疱疹を起こすのです。
水ぼうそうをやったことのない方は少ないですから、体内でこのウイルスを持っている方も多いため、これを経験する可能性は多くの方にあるのです。
もしこれが起きたときは皮膚科で対応できます。

症状についてご説明しておきましょう。
これになると帯状に湿疹や水ぶくれが現れます。
痛みやかゆみも現れます。
痛みが強い場合、着ている服が患部に軽く触れただけで痛みを感じることもあるくらいです。
症状が出る場所は胸、お腹、背中といった部位が多いですが、顔に出る場合もあります。
特徴的な症状となるため、すでに比較的強く症状が現れている場合、簡単に診断がおりることもあります。
治療法は飲み薬となることが多く、特別な施術などは特に必要ありません。
痛みが強い場合は痛み止めを処方されることで症状のつらさが緩和されます。

帯状疱疹になったらどうしたらいい?

帯状疱疹かなと思う症状が現れたらひとまずどのように対応するといいでしょうか?
このときはなるべく無理をせずに生活し、なるべく早いタイミングで皮膚科を受診することです。
無理をしないことが大切なのは体が弱っている可能性が高いためです。
体内で生きていた水ぼうそうのウイルスが増殖するのは、体が疲れていたり、年を取ったりすることで免疫力が弱ったときなどとなります。
これが出るということは体が弱っている可能性が高いですから、不要不急の用事は後回しにしてしっかり休んでください。

患部についてはあまり触らないことが大事です。
痛みが出ているときはあまり触らないようにする方が多いでしょうが、かゆみが出ているときはついかきそうになりますよね。
すでに出ている湿疹や水ぶくれはあまり触らないようにしてください。

そして早く治療を開始できると帯状疱疹の症状も軽くなると言われています。
帯状疱疹もひどくなると後遺症が残ることもありますが、早く治療を受ければその可能性も下げられます。
後遺症もなくきれいに治すためには早期の治療開始が大事ですから、帯状疱疹かなと思う症状が出たらなるべく無理を控え、なるべく早く皮膚科を受診してください。