やけどの応急処置

やけどをしたら

熱いものに触れる、熱湯がかかるなどすると患部がやけどします。
これも治療の必要があるお肌の症状となり、皮膚科を受診するといいのですが、やけどした場合はひとまず応急処置が必要となります。
その処置とはすぐに冷やすこと。
流水で患部を冷やしてください。
このような処置が必要なのは、冷やさないと患部に残った熱によってやけどが進行する場合があるためです。

やけどの原因となった熱源から体を離しても、患部にはまだやけどするほどの熱が残っており、患部の周辺へとやけどが広がっていくことがあるのです。
それを食い止めるため、やけどしたときの応急処置として患部をすぐに流水で冷やしてください。
こうすることで患部に残っている熱を冷ますことができ、それ以上のやけどの被害を防げます。
また、患部を冷やすのは痛みを抑える効果もあります。
やけどすると患部が次第にずきずきと痛んできますが、冷やすことでこの痛みを抑える効果もありますから、その意味でも患部を冷やすのは有効な応急処置となるでしょう。

やけどした患部が服を着ていた個所になる場合も多いでしょうが、このときは無理に服を脱いだりせず、服の上から流水で冷やします。
服を無理に脱ぐことを意識すると患部を冷やすまでのタイムロスが大きくなってやけどが広がってしまったり、服と一緒に皮膚や水泡が破れて怪我が重くなったりする恐れがあるのです。
熱湯がかかるなど服の上からやけどしたかもしれない場合は、服の上から流水で冷やすという応急処置をよく覚えておくといいでしょう。

患部の冷やし方

患部を冷やすというと氷などを当てた方がいいように思うかもしれませんが、やけどの応急処置として患部を冷やしたい場合、流水でOKです。
なお、流水で冷やすときは水がやけどした部位にまんべんなくかかるようにしてください。
指先や手などならキッチンや洗面所の蛇口で十分でしょうが、それ以外の部位だったり、広範囲をやけどしたかもしれないときは、お風呂のシャワーなど使うといいでしょう。
冷やす時間は15~30分ほどが目安ですが、1時間近く冷やした方がいい場合もあります。
このように患部は冷やすことが大事なのですが、加減も大事です。
小さい子供やお年寄り、冬場のやけどなどの場合、流水で冷やしていると低体温症を招くこともありますから、患部以外が冷えすぎないように加減には注意してください。
このようにして患部を流水などで冷やすといったやけどの応急処置が終わったら、なるべく早く皮膚科の診察を受けてください。